どうも、ブログが隔週更新で既に2ヶ月続いているusamiです。すげー。
今回は先日投稿した対戦動画でも使用した、「機巧+マギストス」デッキの紹介をしていき、その中で感じたことを書いてみようと思います。良ければ最後まで読んでね!!!
⑴ 構築経緯
(かなり長いので、(2)まで飛ばしても大丈夫です。)
⒈コンボ発見
元々このデッキは、《機巧伝-神使記紀図》を使うためのデッキでした。
毎ターン無料で1アド!? 使いて~、の流れ。
裏側でデッキを除外するのは、飛んでほしくないパーツを採用しがちなカジュアルにはあまり向いていません。なんなら③の効果が普通に封殺のため、このカードがそもそも向いていません笑
そこで、
「おかんが言うには、出したらデッキトップに、四属性のモンスターをおけるモンスターらしいねん」
「……《ダーク・ドリアード》やんか。その特徴は《ダクドリ》 よ! すぐ分かったよ!」
《ダーク・ドリアード》のデッキトップ操作効果を利用して、「裏側除外されるカードも一緒にコントロールしよう」と考えたわけです。
個人的には、占い魔女以来。
《ダクドリ》で【機巧】をたくさんデッキトップに積んで、《機巧伝》で1枚拾って2枚除外。その除外したモンスターを、《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》の墓地効果で回収すれば更に1枚拾える!
サイバーとクソ相性いい。
え、めっちゃアド取れそう! というところから、「【機巧】+《ダクドリ》」という軸でデッキ構築をはじめることになりました。
⒉相性のいいカード達
上記のコンボで大切なのは、「継続性」です。
「ありがとうございます~~、ね。今、アドバンテージを頂きました~。こんなんなんぼあっても良いですからね」
「一番いいですからね」
1アドが取れても、試合中1回しかできないとなると大したことのないですもんね。
《機巧鳥》を墓地に戻すのはまだ簡単ですが、《ダクドリ》を複数回使うことに非常に苦戦しました。なぜなら今回はペンデュラムを使いたくなかったからです。
前回「【メタルフォーゼ】+【魔界劇団】」とかいう、ガっっっっっっツリペンデュラム軸でデッキを組んだので、P以外でデッキを組みたかったんです。
そこで思いついた案が、「ペンデュラムではなく、闇・魔法使い・レベル4を活かして回す」こと。つまり【マギストス】の起用でした。
場に出てるのすら、あんまり見ない奴。
《ダクドリ》を含めて《ニンアルル》を出せば、《ダクドリ》はエクシーズ素材へ。そのまま回収できそうだという算段です。
強いミイラの呼び声。
また、《三賢者の書》で手札から魔法使い・レベル4を展開すれば、《ニンアルル》へのアクセスも容易だということで、【マギストス】の要素も入れることとなりました。
また《機巧伝》を引けなかったとき用に、《ダクドリ》と顔なじみの《ライトロード・セイント ミネルバ》も採用。これで準備は万端のように思われました。
しかしこれがうまく行かないんですわ~~~
⒊崩壊
このデッキの目標の1つである「《ダクドリ》効果の複数起動」。これを達成するためには、「デッキの中に四属性のモンスターをたくさん積む必要がある」という悩みにぶつかりました。【マギストス】下級に存在する炎・水はまだしも、風・地の採用に非常に悩むことになります。
しかもコンボの一端を担っている《機巧鳥》は光属性……上記のモンスターの枠とは別で用意する必要があります(そもそもダクドリ闇やんけ)。また《機巧鳥》自身をリリースしてリクルートできるモンスターで四属性のカードは選択肢が少なく、単体で機能しないものも多かったため、デッキと相性がいいとは言い難く、《機巧鳥》は手札に来てほしくないカードという評価を下さなければならなくなりました。
そしてデッキ枚数が増えていくにつれ、そもそも《ダクドリ》を引かない。ついでにリクルートできる《サモプリ》を引かない。ってか魔法カードの枠どこ? みたいな感じで初動すらままならなくなってきたのです。
⒋方向転換
そこで、《機巧伝》とお別れする道を選びました。
ついでに《機巧鳥》と《サモプリ》とフィールド魔法回りのカードとかともお別れしました笑 別デッキやないかい。
《機巧伝》がなくとも《ミネルバ》の効果さえ通ってしまえば、かなり強い【機巧】の動きができるルートを発見したため、【マギストス】側からルートに入り、そのルートからできる盤面で戦っていく方向にシフトすることにしたのです。
ルートは以下の通り。
結構強くない?
上記の動きにより通称「オカミナックル」を確定させ、さらに攻守の揃ったモンスター1枚をサーチできるようになりました。
《機巧伝》等を諦め《ダクドリ》の効果発動回数を絞ったことにより、デッキに必要な四属性モンスターの数を最小限に引き下げることができ、積みたかった罠も効果的に活用できるようになりました。《サモプリ》が入っていると、罠よりも魔法を積みたくなりますものね。
【マギストス】は初動「棒立ちエンド」が非常に多いため、相手に無防備を晒しながらターンを回すより、罠を構えて待って戦いたいと考えました。
そこで、《トラップトリック》から《ダクドリ》へのアクセス手段として、《マジシャンズ・サークル》をフル投入することになったのです。
昔懐かし。
《マジシャンズ・サークル》の問題点として、「戦闘で勝てる魔法使いが必要な点」があげられますが、【マギストス】は自身に《絶火の竜神ヴァフラム》を装備することができるため、この問題点を無視することができます。
殴られた時発動するの偉い。
戦闘で一度絶対勝つ魔法使いをデッキに9枚入れられる【マギストス】だからこそ、扱いの難しい《サークル》を使うことができました。
また先ほどの「オカミナックル」の動きの中で、《機巧牙》の効果でサーチするモンスターとして《妖眼の相剣師》を採用しました。
何かしら理由をつけて使いたかったカード。
《妖眼》の妨害効果は非常に強力なのはご存じかと思いますが、《アンガーナックル》で蘇生したモンスターは「効果が無効化」されているため、《妖眼》をSSする流れがコンボの中で完結している点が非常に気に入っています。しかも《マジシャンズ・サークル》を発動できると、《妖眼》の効果で2ドローできる可能性があるため、試合後半でも《サークル》を腐らせることがなく、デッキにマッチしていると感じました。
ということで、この「オカミナックル妖眼」を狙いながら戦うデッキとして、今回のデッキビルドは完成を迎えました。
「いやいや、usamiさん。やりたかったコンボできてないじゃないですか」
という意見はたくさんあるでしょう。最早それ以外無いかもしれません笑
ここが今回のデッキビルドの肝になる部分です。
⑵ 【本題】目標をすり替える。
今回のデッキは「妥協する」ことで、完成させることができました。
というよりは、「目標をずらしてすり替えることで、デッキを納得いく形に収めた」という形のデッキビルドをしたのです。
何も思いつかん時もあるよね。
僕は、遊戯王をやる上で一番大事なことは「モチベーションを維持すること」だと思っています。カジュアル勢のデュエリストの多くは「デッキを組む⇄デュエルする」のサイクルでこのコンテンツを楽しんでいます。(中には動画編集という危篤な趣味を持っている方もいくらかいるようですが…笑)
そんな中で、「デッキがでっきない」という理由でモチベーションが下がってしまうことは遊戯王活動の中では非常にありがちな壁と言えるでしょう。
デッキがないとデュエルしない。そうすると上記の望ましいサイクルは崩れ、遊戯王から離れていってしまう…ということも考えられます。
そこで提案したいのが、「目標のすり替え」です。
「後は任せた!!」
デッキ構築で躓いてしまう原因の一つに、「目標のコンボが上手く達成できないこと」が挙げられます。やりたいコンボが上手く決めるための初動がない。相手に妨害されて無理。コンボできても弱い。様々な理由でコンボはうまくいきません。
そんなときに「このデッキは白紙に戻そう!」と思うのではなく、「このデッキの他の要素でデッキを組んでみようかな」と考えてほしいのです。
構築中も、面白探し。
重要なことは、「面白いと思うアンテナを閉じないこと」です。
「このコンボで絶対にデッキを組むぞ」と決意したビルダーはこの「面白アンテナ」を閉じがちなのではないかと思います。アンテナを閉じると他のことを考えなくてよくなり、デッキとして固まりやすいかもしれません。
しかし、上手く行かずに壁に当たったときに引き返せなくなり、解体というリセットボタンを押さざるを得ない状況に陥ります。
そこで、構築中に「この動き面白い」「こんな繋がりもあるなあ」といった風に「面白アンテナ」を張り続けておけば、メインの動きが頓挫したときに、
「だったらこっちの動きも面白いし、いっその事方針変えてみるか」
という「目標のすり替え」ができるようになるのです。
勿論フラフラと軸を変える考え方では、研ぎ澄まされた至高のデッキが完成するのは気の遠くなる作業のように思えます。
ですが、このデッキにおける【マギストス】の役割や採用経緯を考えると、
「寄り道して考えたことが、無駄になっていない」
ことに気付けるはずです。初めのデッキ案は無駄だったと感じるかもしれませんが、僕に「【機巧】デッキを考える」というキッカケを与え、「《ダクドリ》と【マギストス】は相性抜群」ということも学ばせてくれました。僕は初めのデッキ案も、完成したデッキも、無駄だとは思えません。どちらも僕の財産です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
遊戯王を長く楽しみたいビルダーの皆さん。デッキを考えるときの参考にしていただければ幸いです。
デッキ構築は気長にやるのが良いと存じます。
やる気無くなって遊戯王辞めるよりマシですよ!!!!!
おわりんご。
⑶ 【おまけ】採用理由
(マギストス・機巧・説明済みのカード除く)
・メインモンスター
モンスターの多くは、《ダクドリ》の効果を最低でも1回、状況に応じては2回発動させるために、四属性を散らす必要がありました。レシピを見ていただいてもわかりますが、地属性と風属性は、それぞれ3枚ずつしか採用していません笑
《旋風機ストリボーグ》……風2枠目。機械族なので《機巧蛙》で蘇生可能。対象を取らないバウンスなので、使う機会があるだろうということで採用。
《ドロール&ロックバード》……風3枠目。このデッキの召喚権は基本的にマギストスに割いていくので、「召喚しなくても使える」「下級の魔法使いで」「攻守がそろっている」カードはこいつくらいだったので、文句言われるの覚悟で採用しました。
下級の魔法使いである理由ですが、召喚すると《アルテミス》になれるので、《機巧蹄》があればマギストスの初動になれるからです。機械族よりかは有用だと思います。
《Emハットトリッカー》……地2枠目。召喚ルール効果によるSSなので、《ウィッチ》でサーチしたターンに出せるのが強みです。しかも攻守がそろっている。
《アステル・ドローン》……地3枠目。ゾロアからエクシーズ召喚をするとき、《ウィッチ》より出したいカード。1ドローって偉大だと思った。
・魔法カード
《貪欲な壺》……テーマ外からは貪欲だけ笑。40枚デッキで3投入は勇気要りましたが、マギストスが1枚から芋ずる式にモンスターを使っていくので、腐りきってしんどいことが少ないのでこのままで回りそう。
・罠カード
《ガガガシールド》……先行で出した《エンディミオン》や、中盤以降の《妖眼》を守れるカードとして採用。(《三賢者の書》とは重複しないようです、コメントでの指摘ありがとうございます!)
《黒魔族復活の棺》……《ダクドリ》や《ウィッチ》へのアクセス+妨害札として。《ダーク・ホライズン》と悩んだけど、こちらは墓地からもSSできるため、腐りにくさを優先。
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》……実質マギストス。《アルテミス》装備できる。
《琰魔竜 レッド・デーモン》……8シンクロで一番信用している返し札。一応《ヴァフラム》を巻き込んで表側の魔法罠を破壊してみたり、《機巧牙》を巻き込んで除外戻したりという役割も兼ねて。
《PSYフレームロード・Ω》……《サンドリオン》《機巧蛙》が墓地からカードを増やしてくれるので、それを補助できるため採用。
ほんとうにおわりでーす。ありがとーーー!